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中村牧場 中村兼三さん

【ミルクマンズ】 中村兼三さん 鳥取県八頭町

100軒あれば100通り
だから酪農は難しく楽しい

飼料設計に「栄養学」を導入
就農後も研究は続きます

牧場を継ぐため酪農家になって今年で8年、私が3代目です。鳥取県内の普通科の高校を卒業後、県外の国立大学を経て大学院の研究室に入りました。牧場を継ぐことを考え始めたのは、大学院の研究室に入った頃。企業に就職することも考え自問自答しましたが、鳥取に帰ることにしました。実は、牧場を継いだ時のことも考え、大学院では動物の消化管等の「栄養学」に関する研究をしていました。就農後は、研究室で学んだことを活かして、栄養のバランスを考えた飼料設計をしています。作物は気候条件等で豊作・不作があるので、その度に飼料設計を組み直しています。そしてもうひとつ大切な要素が牛の健康状態。そちらにも気を配りながらベストな飼料を設計しています。「栄養学」の研究は日々進んでいるので、新しい情報が入ってくるたびに更新しながら、少しずつやり方を変えています。飼料の配分を変えると、乳量・乳質も変わってきます。その点が難しくもあり楽しくもあります。

酪農家の総合的な努力が品質の良さに繋がる

うちの牧場がある鳥取県八頭町は、大山山麓と比べると夏は暑くて冬は豪雪地帯という、県内でも厳しい環境です。そんな中、夏場の暑熱対策で牛舎の屋根に石灰を撒いたり、大型の扇風機を設置して風の通りを良くしたり、また冬場は積雪に耐える牛舎にしたりと試行錯誤を年中繰り返しています。 酪農には基本はありますが、牧場ごとに規模や自然環境も違うため、100軒あれば100通りの方法があります。専門家や職人技のようにひとつだけに秀でるのではなく、酪農経営者として複合的な知識やスキルが必要であると私は考えています。日頃実践している飼料の「栄養学」もそうですが、バランス感覚が大切だと思います。

(も〜も〜タイムスvol.27より)