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下垣牧場 下垣 充さん

【ミルクマンズ】 下垣 充さん 鳥取県江府町

牛たちがいてくれるから酪農家でいられる。

「何よりも大切なのは牛の健康」と語る下垣さん。

牛への気持ちが酪農家として活力、そしてその思いは、牛乳1本1本に込められています。

 

人生の分岐点
北海道での酪農実習

学生の頃、自転車での日本一周を夢見ていました。特に北海道への憧れが強く、酪農実習を口実に1年間北海道に行きました。実家の仕事を手伝ったこともなかったのですが、実習先の酪農家さんから仕事を教わり、様々な経験や良い刺激を受ける中で、親の跡を継ぎ酪農をしたいと思うようになりました。当初の目的の自転車の旅は、イメージと違って意外と山が多かったので、あまり楽しめませんでした(笑)  

鳥取へ戻り21才で就農し実家を継ぎました。35才の時、牛舎を大きくし、規模拡大を図りました。その際、莫大な設備費が必要となったのですが、資金手当ての面では大変苦労しました。当時は信用だけで融資を受ける前例がなく、計画書を作成したり、データを集めたり…。融資を受けるまでに2年近くかかりました。規模拡大によって、牛の頭数が25頭から100頭に大幅に増えたので、仕事量が前と比べ100倍(!?)くらい増え、資金繰りも考えながらでしたので、当時は体力も頭も使い、毎日ヘトヘトになっていました。

牛がいるから酪農家でいられる
「牛のために」は「家族のため」

酪農は生き物相手の仕事。コスト削減のために質の悪い飼料を与えたり、牛舎の掃除や牛の健康管理を怠ると数ヶ月後には乳質・乳量が落ち、病気にかかるなど必ず悪い結果になって現れます。努力が報われることはなかなかありませんが、どんなに手間やコストがかかっても、手は抜きません。  
妻と結婚する時、「僕の中では牛が一番。あなたが病気になっても看られないかもしれないけど、牛が病気になったら看に行くよ」と話したくらい、牛はとても大切な存在です。「酪農家として生活でき家族を養えているのは、牛が健康に育ってたくさんの乳を出してくれるから」という思いが根底にあります。そんな気持ちを胸に、身を粉にして酪農に取り組んでいます。

下垣さんの牛へのこころくばりのひとつ、触れると自動で回転するブラシ。体がかゆい時のストレス解消に。掃除の行き届いた牛舎はにおいが全然ありません。牛さんも快適そうです 。

(も〜も〜タイムスvol.28より)