HOME > 白バラ広場 > ミルクマンズ

横山牧場 横山昭さん

【ミルクマンズ】 横山昭さん 鳥取県琴浦町

あたりまえのことをあたりまえに続ける。

印刷会社でのサラリーマン経験を経て、祖父の代から続く実家の牧場を継いだ横山さん。「牛が健康でいてくれる」ことがいちばんの喜びだそうです。その喜びのための取り組みとは―。

子供の頃は気付かなかった家業 酪農の魅力

中学生の頃、酪農は自分に合わないと思い、家は継がないと決めていました。コンピューター関係の高校、専門学校に進学し、卒業後は印刷会社に就職しましたが、毎日、仕事に追われ残業も多く、家に帰れない日も。目の前の仕事をこなしていくだけのような生活でしたから、結婚や子供など将来のことを考えた時、「長く続けていくのは難しい仕事」だと思いました。そんな時、あれだけ自分で合わないと感じていた酪農のことを思い返しました。「自分が世話をした牛の乳をたくさんの人に飲んでもらえる。」 シンプルで大きな酪農の魅力に背中を押され、父と相談し実家に戻ることにしました。
父とは仕事上でケンカをすることもあります。お互い経営者感覚で向上心も強く、酪農への熱い思いを持っているのでたまにぶつかります。他の牧場でも切磋琢磨している家族はよくケンカするみたいですね。私なりに前職の技術を活かして、帳票を作ったりデータ管理をしたりしています。もっといろいろ試したいのですが、なかなか時間が取れなくて・・・。前職以上に酪農の仕事はハードですが、家族のそばで仕事をすることで、一緒に過ごす時間が多く持てるようになり、とてもうれしいですね。

牛の健康がなによりの喜び

酪農の仕事は、努力すれば結果がついてきます。結果とは、牛の健康状態が良く乳量や乳質が良くなること。「牛が健康でいてくれる」それだけでうれしいんです。そのためには「あたりまえのことをあたりまえに続ける。」簡単なようで難しい日々の取り組みが大切です。
例えば飼料の与え方。基本は毎日同じものですが、季節によって微妙に配合などを変えています。変える場合も、牛が気づかないように何カ月も時間をかけるんです。それだけ、牛にとって飼料は重要で、良い生乳のためには、いかに牛の体調を維持するかがカギですね。

これからも初心を忘れずに

消費者の方と直接お話しする機会がないので、私たち酪農家の想いと温度差があるんじゃないかと思っていましたが、「も〜も〜タイムス」に届く皆さんのメッセージから、生産者と消費者が同じ気持ちであること、白バラ牛乳への想いや評価していただいていることを感じています。これからも良い牧草、良い牛、良い生乳を作り、自分が酪農家になったときの志しを忘れず、安心で安全なものを「形」にしていきたいです。

(も〜も〜タイムスvol.20より)