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佐々木牧場 前田 隆祥 さん

【ミルクマンズ】 前田 隆祥さん〈鳥取県大山町〉

酪農の仕事は楽しくて苦になることはありません

2年前に酪農家としてのキャリアをスタートさせた前田さん。牛への想いはベテランと変わりません。覚え慣れる日々を過ごし、次の目標はー。

酪農と無縁の暮らしから一転
ゼロからのスタート

就農前、私は薬品卸の営業の仕事をしていました。
妻の実家が酪農家でしたが、結婚した時はまさか自分が牧場を継ぐとは思いもしませんでした。
結婚した後も薬品卸の営業を続けていましたが、40歳の時に牧場を継ぐことを決めて酪農家に転身しました。跡を継ごうと考えたキッカケは、自分の母親が亡くなったことでした。通夜の間、これからの仕事のこと家族のことなどを考えました。営業の仕事は転勤の可能性が高く、単身赴任で行くことを考えると、家族と一緒に暮らせて、ずっと地元で働ける仕事に就きたいと考え決断しました。  
酪農経験ゼロからのスタートでしたので、「専門用語が分からない」「生き物相手のため毎回対応が違う」など、初めのうちは仕事を覚えること、仕事に慣れることで精一杯でした。今では牛のフンが飛んできても避けられますし(笑)、しっぽで叩かれても「牛なりの愛情表現なんだな」と思えるようになりました。就農して、酪農の仕事は楽しくて苦になったことはありません。

乳を搾るだけではなく
搾乳で健康チェック

世話をした牛たちが元気に育ち、良い乳を出してくれると、とてもやりがいを感じます。専門的な話になりますが、搾乳することで牛のいろいろなことが分かります。牛は朝の搾乳時に異常がなくても、夕方の搾乳時に乳房炎などの病気にかかってしまうこともあります。観察を怠って乳房炎になった牛の乳を搾ってしまうと大変です。そのため、朝と夕の搾乳前に牛の〈前搾り(搾乳前検査)〉を1頭1頭行います。前搾りでは乳を軽く搾り、乳質の状態や乳房を目視で確認します。また搾った時の感触で、異常がないかもチェックします。搾乳は乳を搾るだけではなく、牛の健康状態を確認する大切な仕事です。
酪農を始めてようやく2年、搾乳や牛のエサやりなど基本的なことは一人でできる様になりましたが、飼料作りはまだまだ勉強中です。質の良い生乳を搾るためには、質の良い飼料を作らなくてはなりません。お義父さんに飼料作りも任せてもらえるようになることが、今年の目標です。お義父さんが作った飼料を前に「飼料作りを任せてもらえるよう勉強中」と語る前田さん。

(も〜も〜タイムスvol.29より)