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(有)ドリームファームやまもと 屋内 賢滋 さん

【ミルクマンズ】 屋内 賢滋さん〈鳥取県琴浦町〉

異色の酪農家 工業界から農業界へ

屋内さんの就農後、社会保障を充実させ外部から仲間を迎えられる よう法人化。
堆肥舎、育成舎の建設、牛の削蹄、人エ授精など 「できることは自分たちで行う」自立した牧場運営を実践されています。

牛の大きさ、義父の言葉
酪農家への道

「春にはワラビ採り、夏には魚釣り、秋はキノコ採り、鳥取の大自然を楽しんでいます。」と、嬉しそうに話す屋内さんの経歴は少し変わっている。
生まれも育ちも広島県。実家が経営する設備会社で働いていた頃、教員免許取得のため に広島に来ていた「やまもと牧場」の長女・久美子さんと出会います。


交際中、牧場に遊びに来て牛の大ききに驚き、子供の頃、犬を飼えなかった都会の不自由さを思い出し、鳥取の自然に惹かれていきます。
義父・哲嗣さんからは「設備投資、維持など莫大な費用がかかる」と牧場経営の厳しさを聞かされた屋内さんは、「今までの自分の経験が活かせる」と感じ、就農を決意。
農業の経験や知識がなかったため、農業大学校で一年間寮生活をしながら研修を受け、異色の酪農家が誕生しました。

家族と共に農業に生き 生かされる

四人の子供たちも子牛の哺乳、エサやり、搾乳などを手伝ってくれて、本当に牛が好きなんだなと。
時には、大好きだった牛が死んでしまうなどつらい体験もしますが、そのような経験を通して「命の大切さ・思いやり・自然とのふれあい」を学んでくれているようです。
昨年、四男の出産に家族で立ち会いました。出産に立ち会う多くの子供は、苦しむ母の姿を見てだいたい固まってしまうそうですが、うちの子供たちは頑張るお母さんを励まし応援していました。日頃から牛の世話を通して「命の尊き」を感じているのでしょう。そのような面も含め、次世代を担う子供たちに酪農をしっかりと伝えたいと思います。
今年は、日本の農業界にとって厳しい年になるかもしれません。今、私にできる事は、安心・安全で愛情の込もった牛乳を作ること。朝早くから暗くなるまで、分娩の際には一晩中、母牛と生まれてくる新しい命を見守り、大切な牛乳を搾ります。
一頭一頭が大切な命、そして大切な牛乳です。私たち家族全員の愛情が入っていますので、たくさん飲んでください。

(も〜も〜タイムスvol.17より)